株式市場の今
現代の株式市場は、ほぼAIが席巻しています。
過去の膨大な株取引データを学習させた人工知能に売買をまかせて、これまでのようなファンドマネージャーが企業の業績を分析して投資しているのは全体の1割程度と言われています。
AIは値動きだけではなく、市場参加者の心理や、ニュース、機関投資家自身が発信させているポジショントークに対する市場の反応度合いなど、あらゆる事を判断れきるレベルになっているそうです。
機関投資家たちの巨大資本
株価は需要と供給の多い方に傾くというのは周知の事実です。これについて勘違いしている人が多くいます。
欲しい人が多い方に株価が動くのではなく、資本力の多い方に株価が動くというのが正解です。
個人投資家は圧倒的に人数は多いですが、資本力では機関投資家の足元にもおよびません。個人投資家が株価に与える影響は想像しているより遥かに少ないと思っていたほうがいいでしょう。
そんな機関投資家たちの間でも超高性能なAI同士で熾烈な争いが繰り広げられています。
個人投資家の95%が負けてしまうというものうなずける話しです。
裁量トレードの限界
経済状況や企業の業績を判断して株を買ったり、投資アナリストの意見を参考にしたりしても、ほとんどの個人投資家は負けてしまいます。
以前はファンドマネージャーが決算状況などのファンダメンタルズ分析で長期投資を目的に株を買っていましたが、今はAIが様々な情報を瞬時に判断し高速で売買を行っています。
短期でも長期でもAIが強い時代ですので、個人投資家はさらに勝つのが難しくなってきていると思います。
今は大企業でも倒産するリスクが普通にあるのも、投資を難しくしている要因です。
また、裁量トレードで最大のデメリットは、メンタルの状態に非常に大きく左右される事です。
人間だれしもポジションを持っているとIQが落ちます。含み損を抱えていると、さらにIQが落ちます。そんな状態で実生活でも何かしらの問題が起きたら、もはや正常な判断はできないでしょう。
個人投資家の現実
利益が上がっている株でも怖くなってトレンドの途中で売ってしまって、ちょっとしか利益を残せない。逆に損失はなかなか切れず塩漬け株に。収支はいつも損大利小。
損切りできないならと逆指値を入れていたら、まったく勝てなくなってしまったなど、株式投資を行っていれば誰しもが通る道です。
株は勉強すれば答えがあるわけではないですし、そもそも本屋で売っている本には答えが書いていません。昔から言われている事をまとめただけで、しっかりと検証した結果を記載した本は0.1%もありません。
現実の市場では全く役に立たない事が書いてあるのですから、勉強すればするほど勝てなくなってしまいます。
個人投資家が勝つには
そんな状況で5%の勝ち組個人投資家になる方法はあるのでしょうか?
システムトレードがひとつの解答になると思います。
株式投資においては”分からない事には手を出さない”というのが負けない秘訣だと思っています。
ここでいう『分かる』の定義は、本に書いてあることを理解できたという事ではなく、その手法でエントリーしたとして、その後に利益になっているか。勝率は何%で、利益率は何%、ドローダウンは何%などが明確にできた状態です。
勝率、利益率の高い手法を見つければ、適切な資金でシグナル通りに取引する事で利益を残す事が出来るはずです。
システムトレードというとテクニカル信奉者の戯言だと思っている人も多いですが、今後マーケットで生き残っていくには必須のスキルだと思います。
もし貴方が裁量で取引していて思うように勝てないのであれば、この機会にシステムトレードにチャレンジする事を強くおすすめします。