前回の369期間EMAを使ったエントリー手法の続きです。
通常のGMMAインジケーターは、
3~15の短期EMAの集合と30~60の長期EMAを組み合わせた12本のEMA
を表示させるものですが、今回は二コラ・テスタがこだわった数字の中でも、特に重要と言っていた「9」に注目して作っていきます。
短期は二桁の和が「9」になる数字、
「9、18、27、36、45、63、72、81、90」
長期は短期EMAに「9」を掛けた数字です。
「162、243、324、405、486、567、648、729、810」
1分足に表示させるとこんな感じ。青が短期EMA、赤が長期EMA。
方向感が解かりやすいように短期、長期の数字が少ないEMAは白を混ぜています。
前回記事のインジケーター369期間のEMAとRSIを表示させて準備が完了です。
両方表示させるとこうなります。
ここからがエントリー方法の説明です。
①価格とGMMAの短期が369EMAを上抜けた
②RSIが50を上抜けた
③価格が369EMAで反発
④ ③のタイミングでRSIも50で反発した
⑤ ①~④の条件が揃ったら買
上記図はポンド円の1分足。赤く丸を付けた箇所がエントリーポイントです。
ゴリゴリのトレンドフォローの手法になるので利確は伸びるところまでです。長期のインジケーターと複数のシグナルをエントリーに利用していることから、1分足で見ていてもほとんどエントリーする機会は訪れませんので、がっつりホールド推奨です。
ちなみに勝率は良くも悪くもありません。
!!?
なぜこんな手法を紹介したと思われるかもしれませんが、この方法に相場に向き合う考え方が詰まっています。
まず一つにポジポジ病を防止できるという点。先に述べたように全然シグナル出ません。相場での損失を減らす有効な方法として、エントリー回数を減らすというのがあげられます。多くの成功者が口にする「トレーダーの仕事は待つこと」というのがここに正解があるのです。
また、損失を限定させやすいというのも非常に魅力的です。
相場の転換かつ押目を狙う手法の為、損切が非常に少なくすみます。損切ルールにもよりますが参考図のような反発を狙うのなら足一本分、ほんの数pipsです。まさしく損小利大の考え方を具現化した手法と言えます。
くれぐれも、「勝率が〇割!」、「リスクリワードが〇〇!」なんて言葉に惑わされないでください。勝率なんて相場によりけりで勝てない時はまったくかてません。利確目標だってチャートにより変わってきます。
自分でコントロールできるのは損失だけです。ドイトレード1日の、スイングなら1回の損失を総資金の2%以下におさえる、といったようなことしか出来ません。逆にこれを心掛けていれば損小利大のトレードが出来ると思います。
1日に必ず10pips取るぞとかやってるとどんどんお金なくなるだけですから、まずは相場の向き合いかたを学ぶことが第一です。
取引ソフトが使えるならシグナルや価格にアラームいれて放置して方手間でトレードしたほうが退場せずにすむと思います。チャートに食らいついているとポジポジ病で往復ビンタ食らうだけですしね。
ここまで説明しておいてなんですが、はっきり言って手法なんてなんだっていいです。勝てるときは連勝、連勝で相場の天才になったと錯覚しますし、勝てない時はずっと勝てないで手法鞍替え、聖杯探しの放浪の旅に出かけるだけですから。
損小利大で勝率3割くらいの手法と、しっかりと損失をコントロールできるメンタルがあれば、長期的な時間を掛ければ相場で儲ける事は難しいことではありません。
一ヵ月、二ヵ月で大金が欲しいとかだと損します。
検証は真剣に、トレードは方手間にくらいで実践してみてください。
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